高度な電源管理

  • 設定画面から電源管理 (ディスプレイの電源 OFF までの時間等) は設定できるが、ここでは高度な電源管理を紹介する。
    • 消費電力の抑制
    • 充電・放電レベルの設定 (ThinkPad のみ設定可)
  1. 端末を起動させる。
  2. 電源管理プログラム tlp をインストールする。
    $ sudo apt install powertop tlp tlp-rdw
  3. powertop を起動させる。
    $ sudo powertop
    • タブキーで表示情報を切り替え、Esc キーで終了する。
      • Overview タブ: 現在の消費電力を表示
      • Tunables タブ: 少電力の設定
        • Enter キーで ON/OFF を設定する (ON: Good / OFF: Bad)。
        • Autosuspend USB: 自動で USB が少電力モードに移行する。ただし、デバイスによっては、使えなくなることもあるので注意。
    • powertop で少電力の設定が可能だが、再起動するとこれらの設定は消えてしまう。
    • 後述する tlp は、一部のオプションについて再起動後も自動で有効化してくれるプログラムである。
  4. tlp を起動させる。
    $ sudo systemctl start tlp
  5. PC 起動時に自動的に起動するように設定する。
    $ sudo systemctl enable tlp
    • これで、一部の少電力設定が有効になる。
    • 自動で起動しないようにするには以下のコマンドを実行する。
      $ sudo systemctl disable tlp
  6. バッテリーの充電・放電の閾値を設定する (ThinkPad のみ) ため、エディタで /etc/tlp.conf を編集する (他のサイトでは /etc/default/tlp を紹介しているが、少なくとも Ubuntu 20.04 / LinuxMint 20 では /etc/tlp.conf に変更されている)。
  7. 以下の項目の値を編集する。
    • START_CHARGE_THRESH_BAT0: 充電し始める閾値
    • STOP_CHARGE_THRESH_BAT0: 充電を止める閾値
    • リチウムイオンバッテリーは、0%、100% の充電状態にすることはバッテリーの寿命を縮めてしまうため、PC の使用条件に合わせて変更すると良い (設定していない場合は 96%〜100%)。
      • バッテリーで使用することが多い場合: 85%〜90%
      • AC 電源で使用することが多い場合: 40%〜50%
      • 無銘闇人の設定: 50%〜80%
    • なお、ここで設定しても以下のコマンドを実行することで、一時的に上記設定を無視してフル充電することができる (再起動すると設定した閾値に戻る)。
      $ sudo tlp fullcharge
    • バッテリーの状態は以下のコマンドで確認することができる。
      $ sudo tlp-stat -b
  8. 設定を適用する。
    $ sudo systemctl restart tlp

バッテリーの充電・放電の閾値が有効にならない場合

  • 設定ファイルがちゃんと読み込まれているかを確認する。
    1. 設定内容を確認する。
      $ sudo tlp-stat -b
      • /sys/class/power_supply/BAT0/charge_start_threshold/sys/class/power_supply/BAT0/charge_stop_threshold の値が設定値になっているかを確認する。
  • BIOS やファームウェアの問題で設定が反映できない場合があるので、最新版に更新する。
    • ThinkPad E495 の場合 (カーネルアップデート時にも発生する?):
      1. BIOS やファームウェアを最新版にする。
      2. 閾値の設定をコメントアウトや削除するなどして設定を無効化する。
      3. バッテリーを一度 100% まで充電する。
        $ sudo tlp fullcharge
      4. 設定を元に戻す。
      5. PC を再起動させる。